おわりに
発展プログラミング第11〜15回では、ネットワークプログラミングを題材にProcessingを用いたTCP通信を扱いました。 ProcessingによるHTTPクライアント・サーバーの実装やネットワーク通信を利用したゲームの開発などを行いました。 本講義で扱ったのは、ネットワークプログラミングのほんの一部の範囲を大幅に簡略化してもののみです。 ネットワークプログラミングに興味を持った人は、より詳しい内容について各自で調べて学修してみましょう。
また、本講義はネットワークプログラミングの基礎(の極一部)を学修するために、TCP通信の処理を一から自分で実装しました。 実務的な開発では、全てを自分で一から開発することは珍しく、再利用性の高いライブラリやフレームワークを利用する場合が多いです。 例えばゲーム開発を目的とするならば、ゲームエンジンを利用することでグラフィックスの描画やフレーム処理、アセットの読み込みなどを隠蔽することができ、ゲームのコンテンツ開発に集中することができます。 学修ではなく、アプリケーション開発を目的にするならば、それらを上手に利用することを検討しましょう。 一方で、基礎知識を十分につければ、ライブラリやフレームワークを開発・提供する側にも携われるでしょう。
ネットワークプログラミングを題材にしていても、オブジェクト指向やマルチスレッドなどのプログラミング技法が必要な場面もありました。 高度なアプリケーション構築に取り組めば取り組むほど、これまでに学修した知識を総動員する必要が出てくるでしょう。 また、これまでの授業で扱っていないプログラミング技法も数多く残されています。 授業以外でも自学自習に取り組み、今後も多くのことを学び、ゼミでの研究や就職後も活躍されることを期待します。
もっと詳しく学びたい人へ
例えば以下の書籍で本講義のより広範囲をカバーしたネットワークの知識を学ぶことができるでしょう。