Clientクラス
Client クラスは、TCPによってサーバーへのアクセスを行います。 Clientクラスは、コネクションも表すため、サーバーでのクライアントからのデータ受信にも利用します。
Clientクラスを利用するためには、Serverクラスと同様に processing.net.* をimportします。
import processing.net.*;
Clientクラスのコンストラクタは、3つの引数を受け取ります。
第1引数は、PAppletインスタンスで、Serverクラスのコンストラクタと同様に this を渡します。
第2引数は、サーバーの機器のIPアドレスまたはホスト名を表す文字列を受け取ります。
第3引数は、サーバーのアプリケーションを指定するポート番号を受け取ります。
同じコンピュータの5204番ポートへ接続するためには、以下のように記述します。
Client myClient = new Client(this, "127.0.0.1", 5204);
Clientクラスは以下の表のメソッドを持ちます。
| メソッド名 | 説明 | 
|---|---|
| stop() | コネクションを切断します。 | 
| active() | コネクションが接続されていれば trueを、そうでなければfalseを返します。 | 
| ip() | 機器のIPアドレスを表す文字列を返します。 | 
| available() | 受信した読み込み可能なバイト数を返します。値が0より大きければまだ読み込んでいない受信データがあることを表し、0であれば受信データがないことを表します。 | 
| clear() | まだ読み込んでいない受信データを破棄します。 | 
| read() | まだ読み込んでいない受信データの先頭1バイトを表す整数値を返します。通常は0から255の範囲を返しますが、読み込んでいないデータがなければ-1を返します。 | 
| readChar() | まだ読み込んでいない受信データの先頭1バイトを表す文字型の値を返します。読み込んでいないデータがなければ-1を返します。 | 
| readBytes() | まだ読み込んでいない受信データ全てを格納したバイト配列を返します。 | 
| readBytesUntil(interesting) | まだ読み込んでいない受信データから、 interestingで指定されたバイトが現れるまで読み込み、読み込んだ結果のバイト配列を返します。受信データにinterestingが含まれていない場合、nullを返します。 | 
| readString() | まだ読み込んでいない受信データ全てを格納した文字列を返します。 | 
| readStringUntil() | まだ読み込んでいない受信データから、 interestingで指定された文字が現れるまで読み込み、読み込んだ結果の文字列を返します。受信データにinterestingが含まれていない場合、nullを返します。 | 
| write(data) | 接続先に dataで表されるデータを送信します。dataには、文字列、整数、バイト配列のいずれかを取ります。 |